東日本大震災から早10年。あの時のショックは今でも忘れられません。
あっという間の出来事でしたが、地震の怖さ・災害の怖さを思い知らされました。
しかし月日が経つにつれ、あの時の恐怖や危機感を忘れてしまっているのではないか?そう思うようになりました。
2020年の初め頃から世界にまん延した「コロナウイルス」の脅威、コロナに伴った経済的な打撃。災害に備える事を忘れてしまうぐらい、日々の暮らしに精一杯になってしまっています。
でもこんな時に災害が起きたらどうなってしまうのだろう?
今はまだ気温も過ごしやすい時期ですが、今が真夏だったら、真冬だったらと思うと結構ゾっとします。
そこで今日は、自戒の念も込めて防災の意識を高めていこうと思い、記事を書いていく事にしました。
いざ記事にしてみようと思って気付いた事は、何を揃えれば良いのか分からないという事。
災害が起こった時、何をどれぐらい用意しておけば良いのかが分からないのですね。
僕はまだ独り身だから良いのですが、家族を持っている方やペットと暮らしている方なんかはもっと大変だと思う。
地震や台風、災害が起こった際の防災グッズは何が必要なのかをシェアしていければと思います。
この記事から分かる事
- 命を守る為に必要なアイテム
- オールインワンになっている防災グッズ
命を守る為に必要なアイテム
まずは自分の生命を守る為に必要なものをリストアップしましょう。
食料編
水
何はともあれ水です。
人間が一日に必要な水分量は2リットルと言われている為、最低3日×人数分は確保しておきたいところです。
家から避難しなくてはならなくなった時の為にも、500mlのペットボトルを何本か災害用・防災バッグなどに入れておくと良いです。
昔から我が家では浴槽には水が張りっぱなしで「もったいないなあ・・・」って思っていましたが、被災時に断水をしてしまった時の為でした。
飲み水としての確保はもちろんなのですが、主にトイレ用に考えていたそうです。
後述しますが、被災時に断水をしてしまってトイレが流せなくなってしまった場合、トイレタンクに水を入れたりなどして流す行為はちょっと危ないです。
トイレ自体は流す事が出来ても、配管の破損や損壊により水が流れずに溢れてきてしまう恐れがあります。
被災時のトイレ使用は確認が出来るまで避けた方が良いかも知れません。そういった時の為に、簡易トイレを普段から用意しておくのは、賢い手段のひとつだと感じます。
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メモ
水の用意はまず必須!一軒家、集合住宅どちらも被災時のトイレ利用は気を付けよう。
食料
被災時はガス、電気などのライフラインが止まってしまう恐れがある為、日持ちをするもの・調理をせずに食べられるものが必要になってきます。
持ち運べる事を視野に入れると、やはり缶詰は日持ちもするし軽いしで外せません。
インスタントラーメンや、レトルトのパックなどお湯が使えれば食べられるものを備蓄しておくのも良いですね。
チョコレートやキャンディなど、糖分を補給できるものを用意しておく事も大事です。
チョコレートが非常食に向いているのは、2013年8月に富山県黒部市の山中で遭難をした74歳の男性が一週間ぶりに発見された際、チョコレートと水だけで1週間を過ごしたという実例もあります。
板チョコ1枚は茶碗1杯分のご飯(140グラム=235キロカロリー)とほぼ同じカロリーで、保存期間も長く小分けにして保存も出来る為、非常食として優れています。
夏場は溶けてしまう恐れがありますが、そういった場合はチョコクッキーなどに代替しても良いかも知れません。
メモ
チョコレートの栄養は侮れないですね。老若男女問わず食べる事が出来るのも◎
カセットコンロ・ガス
家や避難先の電気が使えない場合、インスタントラーメンやレトルト食品を持っていてもお湯が使えなくては食べる事が出来ません。
そういった時の為に、登山やバーベキューなど使用するカセットコンロとガスを用意しておくと良いですね。
キャンプ用のカセットコンロなんかは、折りたたんで収納をする事が出来るものもあり、持ち運びにもとても便利です。
使い捨ての出来る食器
被災時には断水をしてしまっている事も考えられます。
シャワーも浴びられないし手も洗えない・・・
要は非常に不衛生な状態になってしまう事が懸念されます。
ライフラインが絶たれている状態で、体調まで崩してしまったらそれこそ最悪です。
食料があっても出来るだけ素手で食事を取る事がないよう、割りばしや紙コップ・紙皿といったものも用意しましょう。
情報編
携帯ラジオ
被災時には携帯電話やスマートフォンの通信障害が起こる可能性があります。
これは大規模災害などが発生した際、平時よりも数十倍のトラフィックが基地局に集中してしまい「ふくそう」と呼ばれる状態に陥ってしまう為です。(ふくそうとは一箇所に集中し込み合う意味)
通信が繋がらない状態の携帯電話やスマートフォンは、絶えず電波を探し続けてしまう為、電源の消費が著しくなります。
大切な連絡手段である携帯電話、スマートフォンの電源が落ちてしまう事は非常に辛い状況になりますよね。
正確な情報や指示を聞くためにも、携帯ラジオも持って置いた方が良いアイテムになります。
一点注意が必要なのは、電源が無い場所でラジオは使われることを想定しますので、乾電池も一緒に用意をしておくことです。
筆記用具
筆記用具も持って置いた方が良いアイテムです。
携帯電話やスマートフォンは現代人にとってなくてはならないツールですが、それが故にそれらが使えなくなってしまった場合の連絡手段がなくなってしまう事が懸念点です。
筆記用具、特に紙と油性マジックは伝言などにも使う事が出来ます。
笛・ホイッスル
建物に閉じ込められてしまった時など、笛・ホイッスルが自分の代わりに大きな音を出してくれます。
考えたくないですが大規模災害時に混乱に乗じて、女性を襲う輩がいるとの話も聞きます。
そういった時に防犯という意味でも、笛・ホイッスルは役に立ちます。
懐中電灯
大規模災害はいつ起こるか分かりません。
明け方であろうと、日中であろうと、夜中であろうと。
大規模災害時は大きな商業施設や非常電源が整っている建物でない限り、ほとんどの場合に停電を起こします。
暗闇から目の前を照らしてくれる懐中電灯は、出来れば家族分用意しておくと良いです。
長靴・スニーカー
大規模な地震発生時には、部屋の中にある様々なものが倒れて損壊する恐れがあります。
しかも先述したように、ほとんどの場合に停電を起こす可能性が大きいですから、足元に何があるか分かりません。
そんな時は長靴が足元を助けてくれます。
また移動がしやすいようにスニーカーなどの運動靴も用意しておくと良いです。
その際は紐で結ぶ対応より、スリッポンなど靴紐を結ぶ必要がないものがベターかと感じます。
衣料品編
靴下
靴下は防寒にも役立ちますし、厚手のものを用意すれば多少の障害物は靴下で乗り越えることが出来ます。
防寒具・雨具
夏場はまだ良いのですが、秋冬の被災は電気・ガスが止まってしまう恐れがある為、防寒具は必須アイテムと言えます。
ユニクロのウルトラライトフリースや、セーターなど重量を取らず持ち運びが出来るものが重宝すると思います。
大規模な地震前後には雨が降りやすいとされる研究論文も発表されており、地震前後は雨が降りやすいと考えておいた方が無難です。参考:京都大学防災研究所「降雨と地震発生との関係について」
その為にも雨具の準備もしておいた方が良いという事になります。
雨具は出来るだけ両手を自由に使えるタイプが良いです。
また寒い時期の対策として毛布や携帯用カイロなども持っておきましょう。
簡易トイレ
地震発生時は、断水・トイレの配管が損傷して流せなくなってしまったりする事があります。
配管トラブルにより集合住宅では、上階の汚水が下階のトイレから溢れてしまう・・・なんていう地獄のような出来事も起こるそうです。※参考:災害時のトイレ
メモ
そんな状況は控えめに言って最悪です
この状況ははっきり言って相当しんどいです・・。男女問わず自分のトイレの後なんて、誰にも見せたくないですしね。
そういった時に便利なのが簡易トイレ。簡易トイレには抗菌性凝固剤が付属しているものがあり、用を足した後に抗菌性凝固剤で固めて可燃ごみとして処分する事が出来ます。
被災時で困った事の上位に入る「トイレ」問題。簡易トイレの用意は真剣にやっておいた方が良さそうです。
持ち運びのしやすいオールインワン防災グッズ
これらをリストアップして1から揃えていくとなると、大変な労力になります。
そこで防災グッズがオールインワンになっているセットのご紹介です。
アイリスオーヤマ 防災グッズ 防災リュック 33点 防災セット
アイリスオーヤマ 【防災士監修】 防災グッズ 防災リュック 33点 防災セット 一次避難用 小型 軽量 持ち運びやすい ブラック BRS-33
アイリスオーヤマの防災グッズ、防災リュック33点セット。防災士が監修している点が安心の一点です。
バッグには反射材が施されており、わずかな光でも反射をして周囲から認知してもらいやすくなります。必要最低限のセットが入ってリュック形式なので、両手が自由に使える点も◎。
リュック自体に必要最低限の物は入っていますが、他に物を入れる余裕がないため食料や水などは別で用意をする必要があります。
防災防犯ダイレクト 地震対策30点避難セット
防災セット 地震対策30点避難セット 避難生活で必要な防災グッズをセットした非常持出袋 防災防犯ダイレクト
こちらも防災士が監修している商品で、実際の被災者の声を元に作られた商品。
水や食料も最低限入っており、地震などで避難生活に焦点を当てて各アイテムが用意されています。
各種メディアでも取り上げられており、2016年の熊本地震の被災地でも活用されており、官公庁や大手企業、医療機関など5,000社以上に導入されているアイテムです。
1人用セットで20,800円(税込み)を超えており少し割高に感じるかも知れませんが、2人用セットになると30,800円と2個目からは約50%引きでの購入が可能になります。
Relieved Life 防災グッズ セット 1人用 【消防士協力監修】
Relieved Life 防災グッズ セット 1人用 【消防士協力監修】選べるリュックカラー 災害避難セット (ソーラーラジオセット ブラック)
こちらは被災現場のプロである消防士の協力監修を元に作られた防災グッズ。
多機能ソーラーラジオは、アイフォン・アンドロイドの充電ケーブルを差すだけで充電が可能になり、バッテリーも搭載している電源周りに強いです。
エアマットが入っている防災グッズは他にもありますが、こちらが優れている点はエアマット用のポンプが付属されている事。
実際に被災をしたらどういった状況になるか分かりませんので、エアマットや浮き輪など膨らませた事がある方なら分かると思いますが、自分で空気を入れていくのってかなりしんどいです。それが被災時となれば尚更の事で、こういった現場目線での付属品は流石消防士監修だけあると言えます。
また簡易トイレも10回分使用可能な物が入っている為、3日分ぐらいは持ちそうな印象を受けます。
被災時に必要な防災グッズ 用意できる時に準備を!
人間は悲しいかな、忘れていく生き物です。あの時の危機感を覚えていたはずなのに、日々に流されて自然と危機感も薄らいでいきます。
日本は地震大国でいつ大きな災害が来てもおかしくないと言われている国。
今日ご紹介したものを自分自身で用意する事はもちろんの事、家族分・兄弟分・会社用など用意しておくといざという時に役立つのだろうな・・と書きながら改めて思った次第です。